緑色の大地にいる

森の中
植物たちの吐き出す水分に潤わされ
ひんやりと気持ちいい

どこにいるのか
すがすがしい気持ちよさの中にいる

目線は自由
そのまま樹の幹に添い駆け上がり
森の外、空へ舞い上がる

そこは青空

空から見下ろすそこは
広大な森

どこまで行っても
青々と茂る木々たちの上空を風を切るように飛ぶ

とはいえ
翼を持つ感覚もなく
ただただ意識が空を駆け
森から発せられるエネルギーを
自身一杯に受け、
まとい、

ただ、

気持ちよく空を飛ぶ










乾いた赤い大地の空を飛んでいた

青い乾いた空
両側は切り立った赤い壁


羽根は上下に動かすことなく
「空気」を切ってすり抜ける感覚

それはまるで「鷹」か「鷲」の目線

ただただ優雅に
大きく翼を広げ空を飛び
大地の隙間をすり抜け大空に舞い上がり
全体の風景を見下ろす


ここは
インディアンか
先住民の大地



それがドコカまではわからないけど
自分は優雅に飛ぶ…いや、
大気をすり抜けるといったところだろうか。

高い所から低いドコカへ向かって飛んでいる

乾いた大気が気持ちいい。











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